インター卒小学生の英語力どう伸ばす？

インターの環境から、日本語がメインの生活になると、どうしても、

「今までの英語漬けの生活を少しでも維持しなくては」と思って、とにかくインプットの量に目がいきがちです。

英語学童などでとにかく英語を長時間聞いていれば、または自宅でたくさん英語の動画を見ていれば、少しはインター時代の英語漬けの生活に近づけるのではないか。

と考えるのですが、実際には1日7時間などを英語だけで過ごしていたインターの環境でのインプット・アウトプット量と同じ量を確保しようとするのは無理があります。

もちろん、英語のインプットは毎日できれば確保したいところですが、それ以上に不足しているのは、アウトプット、つまり「英語で話すこと、書くこと」になります。

Tomoniに入会する時点でのインター卒の子の英語力を見ても、小学3年生などでも、リスニング力は非常に高いレベルを維持できている子が多いです。

しかし話す単語や文章は、幼稚園生のレベルで止まってしまっていて、年齢相応のスピーキング力まで高められている子はほとんどいません。

ですので、ただ闇雲にインプットをしたり、ただオンライン英会話のフリートークで好きなことを話させていれば良い、というわけではないのです。

先ほども触れたとおり、インター卒後、小学校中学年時点でも、リスニング力はキープしている子が多くいます。

ただし、それは聞いて理解する力、つまり幼稚園生時点で獲得したインプット方法にすぎません。

本来は、小学校入学と同時に、読み書きの力を伸ばしていき、読むことからの大量のインプットによって、新しい単語や文章と出会っていくものですね。

この、英語を読んで理解できる、というリーディング力への移行がスムーズにできているかによっても、インター卒の小学生の英語力の伸びは大きく変わってくると感じています。

これも非常に重要な点なのですが、同じインター卒などで同レベルの英語力を持つ子ども達とともに学べる環境が不可欠です。

日本語がメインの生活に入った子ども達にとって、英語力を維持または高めていくモチベーションをキープしていくためには、同等の英語力を持った、クラスメイトの存在はとても大きいと思います。

「あの子も頑張っているな」「私ももっと話せるようになりたい」そんな刺激を受けられる環境に身を置くことが、とても大切です。

これが、英会話教室や英語学童などだと、生徒の英語力のばらつきも大きく、なかなか合ったレベルのクラスメイトと出会えないということが起きがちです。